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河原園を訪問

市内長後でナシの生産に取り組む河原 隆典(かわはら たかのり)さんを訪問しました。祖父の代からナシを専門に生産してきた梨園で、さまざまなナシの話を聞かせていただきました。
(取材日:2020年7月8日)

 

プロフィール

河原さんは大学を卒業後、JAに就職しましたが、15年ほど前に退職して就農されました。農業は初めてでしたが、先輩方や仲間達からの指導を受けて経験を積まれ、現在はご家族とともにナシの生産に取り組まれています。昨年の藤沢市果樹立毛共進会では、ナシの部で入賞されました。

現在の梨園の様子

 

ナシ一筋の果樹園

河原園では他の果樹には手を出さずに、ナシだけを専門に生産しています。かつては長後駅から徒歩10分のところにある梨園だけで作っていましたが、10年ほど前に境川のそばにナシ畑を新たに作り、生産量を増やしています。住宅地近郊での栽培となるため、農薬の使用などは特に注意する必要があるとのことで、コンフューザーという環境にやさしい虫除けを使うなど、周辺への配慮に努めているとのことでした。

幸 水

 

あきづき

 

ナシの生産あれこれ

現在、10種類のナシが生産されていますが、7月下旬から9月の終わりまで直売所でのナシの販売が途切れないように、いろいろな種類のナシを作っているとのことでした。酸味の少ない品種が好まれるとのことでしたが、お客様によっては昔ながらの味を求める方もあり、創業時に平塚の試験場から導入した菊水の木を今も残しています。ナシは木の勢いなども考慮すると、25年くらいで植え替えるのが一般的とのことでした。

樹齢90年の菊水
昨年の品評会で

インタビュー

ーー現在栽培している果樹について教えてください。

ナシ専門ですが、品種は幸水、豊水、あきづき、喜水、新水、筑水、あきあかり、秀玉、菊水、新高の10種類があります。

 

ーー出荷先やクライアントは?

地方発送を主として、自宅前での直売やご注文下さった近隣の方々への配達もしています。地方のお客様は沖縄から北海道まで全国にわたります。以前は「わいわい市」にも出していましたが、口コミでお客様が増えたため、今は出していません。

 

ーー栽培や生産にあたってのこだわりや工夫にはどのようなことがありますか。

住宅街の近隣で栽培しているため、特に減農薬を目指して環境に配慮した有機肥料を使用しています。

 

ーー嬉しかったことや大変だったことは何でしょうか。

嬉しいのは「おいしかった」と言って再び買いに来て下さるお客様の笑顔が見られた時です。大変なことは収穫に影響を及ぼす気象のことです。収穫時期の台風や気候の変化など、天候の心配は常にしています。

 

ーー参加しているイベントや活動はありますか。

藤沢市内の小学校へ給食提供や、品評会への出品です。給食は長後小学校に必ず提供しています。

 

ーー消費者(市民)に伝えたいことをお願いします。

日本の農業は衰退の一途といわれますが、藤沢市では一生懸命農業を守り続けている農家もたくさんあります。是非、地元の名産品のナシをたくさん召し上がっていただき、他の地域の方々へアピールしていただきたいです。

もうすぐオープンする直売所

取材を終えて

取材の時は、ご家族の皆さんと一緒にお話を伺うことができました。昔、モモからナシに変わったことや小田急線が開通した時のことなど、藤沢の歴史を聞かせていただきました。藤沢のおいしいナシが、もっともっと知られるようになればと思いました。

河原園

所在地:藤沢市長後890番地
(長後駅東口より徒歩10分)
電 話/FAX:0466-46-6484

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