ヒロシファームを訪問
昨年7月に農業外から新規就農された沖縄県出身
宮國大（みやくに ひろし）さんにお話を伺ってきました。就農へのきっかけ、農業にかける思いなど元気をいただけるお話がもりだくさんでした。
（取材日：2019年8月26日）
SHONAN DEEP VEGETABLE
旬の野菜を中心に、新鮮で味わい深く、香り高い露地野菜をお客様にお届けしたい。
土作りから品種の選定、栽培管理、収穫、出荷に至るまで、これまでに学んだ農法を駆使しクリエイティブな生産方法を自分なりに創りあげていきたい。
基本を踏まえた自由な発想での露地野菜づくりをしっかり実践したい。
そして近い将来、耕作面積を現在の4反から2町歩を目指していきたい。
「SHONAN DEEP VEGETABLE」 宮國さんのこの力強いフレーズにその思いが全て込められているように感じました。
ネギ畑
今の時期は、
ネギをメインで育てているとのことで、ネギ畑に案内していただきました。1万5千本の「ネギ畑」実に壮観でした。主力の品種は「夏扇パワー」です。この品種は夏秋および秋冬どりに適する適応作型の広い黒柄系一本ネギで、太りがよいのが特徴です。ただ、太りのよい品種のため、太り過ぎないように適期収穫を心がけているそうです。
早速、味見をさせていただきました。やわらかくて辛みが「スッキリ」甘さ「まろやか」、そして歯ざわりのシャキシャキ感がなんとも心地よかったです。どんな料理にも合いそうなネギです。
インタビュー
ーー農外から新規参入された時期ときっかけについて。
平成29年4月にかながわ農業アカデミーに入学し、翌年3月に卒業、平成30年7月に就農開始しました。
6年程前に有機肥料を取り扱っているメーカーの社長さんと知り合いになりまして、その会社を通して農家さんを回って、色々お話ししているうちに、農業にとても魅力を感じ、自分もやってみたいと思ったのがきっかけです。
ーー農業に対する思いやこだわりについて。
ひと言に農業といっても色々な農法があって、使う資材や機械、蒔く種の品種だって数多く種類があるし、土壌学や植物病理学、マーケティングや経営学に至るまで、これまたいろんな知識が必要になると思いますが、こういったものを自分なりに考え、組み合わせていくことは、本当にクリエイティブで面白いし、魅力的だと思います。なので、基本は踏まえつつも自由な発想で楽しみながらやっていきたいです。
ーー農業経営の夢について。
まずは、経営を安定させたいです。将来的には農業を通じて地域の方々と関わりながら、面白い事をどんどんやっていきたいです。
結果として収益もしっかり上げて、儲かる農業ができて、若い人達が魅力的に思えるような経営が出来ればいいなと思います。
ーー活動グループなどの参加はいかがですか。
新規就農者だけの野菜の出荷組合に参加しています。今年5月末に発足したばかりの「湘南つむぎ出荷組合」というグループに所属しＪＡさがみで活動しています。
「食生活を将来に向かってつむぎ出していきたい」そのために自らも後継者を育てていきたいと考えているグループで、メンバーは全員農外からの就農者です。
ーーヒロシファームの野菜の種類と、どこで買えるかを教えてください。
ネギ・大根・トウモロコシや枝豆など20種類前後の作付けをしています。
販売は、毎月第2土曜日のふじさわ元気バザール〜藤沢野菜市〜・スーパーOONOYA・スーパーマックスバリュ寒川中瀬店・平塚四之宮店です。今後、JAさがみわいわい市藤沢店・寒川店に順次出荷予定です。直売はしておりません。
宮國大さんについて
沖縄県出身、43歳、独身、B型、天秤座、性格は明るく、温厚な方だと思い込んでいるとのことです。
趣味はバレーボール・サーフィンなどスポーツ全般。好きな食べ物はカレーライスと天津飯。飲む事が大好きで「飲み行きたいなぁー」といつも思っているそうで、どんなに疲れていても「飲み」の誘いだけは断らないように心がけているそうです(笑)。以前は、輸入車の販売をされていたとか。
これからの藤沢の農業を新しい視点で引っ張っていく若手リーダーのたのもしい雰囲気を感じさせてくれる青年でした。
ヒロシファーム
