2013年4月10日号 広報ふじさわ…市民の広場  〔 1 / 1 page 〕

まちの話題

日大 藤沢キャンパスで学んだミス日本グランプリ

〜将来の夢は庭園空間デザイナー

日本大学生物資源科学部図書館にて
日本大学生物資源科学部図書館にて

 「日本女性の美の最高位」を選ぶ伝統あるコンテスト、ミス日本。2013年度のグランプリに、日大生物資源科学部に通っていた鈴木恵梨佳さんが選ばれた。

 鈴木さんは、清楚(せいそ)でしなやかな印象の和風美人。大好きな植物やスイーツの話になると、笑顔とともにフワッと華やかな可愛らしさがあふれ出す。

植物学とデザインと在学中に天職に出会う

 「将来は庭園などの空間表現を作り出すデザイナーを目指したい」と真っすぐに語る鈴木さん。進路を決めたのは、同大学植物資源科学科在学中だった。

 「もともと、植物学の道か、ファッションやインテリアのデザインの道か、すごく迷った末に植物学を選んで進学したのですが、2年生の授業で『造園緑地デザイン』というものがあったんです。大好きな植物とデザインが一緒になった分野に出会って、『これだ!』と思いました」。

 造園緑地学研究室に籍を置き、植物や土壌の専門知識を学ぶ毎日。実習では、六会駅前公園のリニューアルプランを考える地域連携プロジェクトなどにも携わり、市へのプレゼンテーションも行った。

 「公園の利用者のデータを取るために、朝6時から夕方6時まで、ずっと公園に張り込みました(笑)。どの入り口からどんな年代の方が公園に入って、どういう経路を歩いて出て行くのか?というのを、全部ノートに取るんです」。東京から通学していた鈴木さんにとっては、地域の人との交流の機会ともなった。「突然のアンケートにも皆さんが気さくに答えてくださって、藤沢の人たちは温かいな、と思いました」。

 学業に打ち込む一方で、キャンパスライフも満喫。研究や試験をがんばった後は図書館横のカフェで抹茶パフェを食べたり、花火大会や江の島に遊びに行ったり、楽しい思い出もいっぱいだ。

 「みんなで海に行って、『ザ・青春!』みたいなこともありました。湘南ならではの学生生活で、とても楽しかったです」。

感性を育てる1年間に 「見守ってください!」

 3月に卒業し、いよいよミス日本として全国を飛び回る生活が始まった。観光庁の「Meet The New Japan」キャンペーンでは、公式スペシャルサポーターとして海外からのお客様のおもてなしも担当している。

 実は鈴木さん、4月からある造園会社に就職することが決まっていた。その会社の作品にほれ込み、インターンシップとして1年間お世話になっていた会社だ。「就職活動をしても、やっぱり他の会社は考えられなくて、『ここで働かせてください!』と社長にお願いしました。就職というよりは弟子入りみたいな感じで…」。

 ミス日本グランプリ受賞の報告を受けた社長は「一生に一度しか経験できない、すばらしいこと」と喜んでくれた。「あなたのためになるから、ミス日本の活動を精一杯やりなさい。仕事は、半年でも1年でも待つから」と背中を押してくれた。

 この1年で数多くの経験を得て、空間をデザインするためのインスピレーションを吸収したい、と鈴木さん。夢みた未来に向けて花開き、どこまでも枝葉を伸ばそうとしている。

 「仲間、先生、いろいろな方とのご縁で道を拓くことができた4年間でした。今は、毎日いろんなことをがんばっています。藤沢の皆さんにも見守っていただけたらうれしいな、と思っていますので、どうぞよろしくお願いします」。

ミス日本グランプリ授賞式
ミス日本グランプリ授賞式(中央が鈴木さん)

在学時キャンパスにて
在学時キャンパスにて