公募

Artists in FAS 2017

入選アーティスト発表‼︎

5月22日と23日の両日、Artists in FASの入選作家を決定する審査会を行いました。
審査員が滞在制作および作品プランが記入された応募書類とポートフォリオ(希望者のみ提出)に目を通し、各審査員が4~6名を最終候補者として選出しました。
 最終候補者の中から協議の上、入選者3名と8HOTEL賞1名を決定しました。

◼︎入選(敬称略、50音順)

伊藤夏実(いとう・なつみ、23) 神奈川県相模原市
瀬川祐美子(せがわ・ゆみこ、27) 神奈川県横浜市
生川珠央(なるかわ・たまお、29) ロンドン、イギリス
呉守珍(お・すじん、26) 神奈川県相模原市 ※8HOTEL賞

*各入選作家の滞在制作および作品に関するプランは、順次公開してゆきます。

◼︎応募総数
125件[神奈川県内50件(うち藤沢市内16件)、県外71件、国外4件

 
審査会の様子 堀氏、栗林氏、湘南レーベル株式会社 島田氏



Artists in FASについて

「Artists in FAS」は、藤沢市アートスペース(以下FAS)のレジデンスルームと展示ルームをアーティストに提供して開催するプログラムです。
本プログラムは2016年にスタートし、今年で2回目を迎えます。多様な創作活動に携わるアーティストから制作したい作品と展示についてのプランを広く募集し、外部審査員による審査のもと、選出されたアーティストに作品制作と展示の機会を提供します。
アーティストとしてこれまでに追求してきた表現や培ってきた経験を、FASでの滞在制作(最大2カ月間)を通してカタチにしてみませんか。
絵画、立体、インスタレーション、パフォーマンス等、表現メディアは問いません。
「Artists in FAS」は、アーティストの意欲的な創作活動をサポートするとともに、発表の機会の提供を通して、今を生きるアーティストたちとその作品の魅力を発信することを目的としています。


<入選アーティストのコメント>

伊藤夏実 Natsumi Ito

張力や重力といった目には見えない蓄積を表現したい。それらは身近なところに転がっているが忙しさにかまけて人はすぐに見放してしまう。あちらの場所とこちらの場所では力のかかり方が違う。昨日と今日でも力のかかり方が違う。常に揺らいでいる力の点。それらの存在を記録し目に見える形として示す。今ここにあるものを忘れないでいることの難しさを思い制作したい。


瀬川祐美子 Yumiko Segawa

この度は、このような素晴らしい機会を頂き大変光栄に思います。
私は、絵具の色や重なり、筆跡で、目には見えないけれど、人の心の奥に広がり存在している心の動きを「景色」として描いています。
普段はアトリエに籠って制作することが多いのですが、これまで幾度か国内外でライブペイントも行ってきました。場所や人との関わりの中で生まれる作品たちは、環境によってそれぞれ違う顔をしているように思います。それは、同じ人や場所がひとつもない、その瞬間でしか生まれない感情があるからなのだと思います。
藤沢という場所で、私はどんな人や物事に出会えるのか、そしてどんな自分に出会えるのか今から楽しみです。そして、そんな私から生まれた作品を見た人が、また新たな自分に出会えるきっかけになるという「発見の連鎖」となる作品を制作していきたいと思います。


生川珠央 Tamao Narukawa

はじめまして。
素敵な制作プログラムに選出して頂きましてありがとうございます。わたしは三重県で生まれ、ふとしたきっかけで現在イギリスのロンドンに住んでいます。この数年間は外側にいるということ、部外者(アウトサイダー)でありつづけることを軸に制作しています。だからこそ見えてくる、創れるものがあると信じているからです。

藤沢市では今までと同じように「人間」を通して新しい映像作品を作ります。枠を超えて人が営む ‘なにか’ を視覚化したいのです。今回は話し言葉の未完成さやその不十分さからくる隙間を無意識に埋めようとする手の動きに着目し、その動きによって引き起こされる状況変化や意味の拡張を映像化します。
藤沢市のみなさんはいったいどんな日常や癖をもっているのでしょうか。わたしらしく愚直にまっすぐ向き合っていきます。たくさんの人とお話しして、色んなものを見て食べて触って感じることを楽しみにしています。


O.Sujin 8HOTEL賞

この混合素材は固まった後コンクリートより高い強度を持ち、形状を保つかたわら水と火を加えることで元の状態に還るため、ゴミにならない、自然と人に優しいメリットを持っている。今後、防水性と耐久性を向上させることで、決められた期間の間(1ヶ月〜10年など)使用可能な建築材料を展開するつもりである。短期使用目的の季節用品や簡易住宅、イベントで使われる使い捨て用品に展開していきたい。建築材料として広く利用することができれば、コンクリートやセメントの化学系建築材料の代用どなり、ゴミ問題を大幅に減らせるであろう。土や木、石の自然材料を効率良く利用し、住み家をつくり、自然とバランス良く暮らしてきた先祖達の「自然と共に暮らす」理想的な暮らしができるのであろう。人の暮らしと自然環境の双方を考えたものづくりを、これからも発信していくつもりである。


〈審査員評〉

栗林 隆[アーティスト]
とにかく、一生懸命、やみくもに、悩みながら、学びながら、考えながら大好きなアーティストや、先輩、作家を追いかけ、アーティストを目指していたら、 人を評価したり審査する立場になっていました。
今回は、そんな私の初めての体験です。

自分は、そんなことができる人間やアーティストではまだないのですが、そうなった以上、真剣に向き合い、自分の制作以上に緊張をし今回の審査をさせていただきました。
皆さんは、作品に本当に真剣に向き合い、真面目に作っています。また、本当に多くの方が公募してくださいました。しかし、すべてのアーティストのアイデアが、今回の藤沢でのレジデンスに対しての本気の思いが伝わるものではなく、想像を超えるものでもなかったことは事実です。

私はアーティストです。
皆さんと同じアーティスト仲間として、ワクワクしたり、ドキドキしたり、未来を感じる方々と作品や気持を共有したい。
今回選ばせていただいた方々は、そういった思いを感じさせてくれたアーティストであります。
もちろん、短い審査の中で、皆で悩みながら決定した方々です。
誰かを選ぶ、という難しい、そして作品を作る以上に緊張をする行為をし、
もしかしたら、間違っていたのではないか、などと悩みながらも今回はこの3名に決定させて頂きました。
多くの優秀で可能性のある作品、アーティストの中で選ばれた3名の方に望むことは、このレジデンスにおいて、自由に、そして勇気を持って新しいことにチャレンジしてもらいたい。
守りに入らず、このクソみたいな時代、社会に対し、そして未来の可能性のために、とても大切な時間を体験、共有していただきたい。
おめでとうございます。


堀 元彰[東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター]
今回初めて「Artists in FAS(AIF)」の審査に関わらせて頂いたが、正直なところ、これほど疲労困憊するものとは予想しなかった。昨年(第1回)の倍近い125件の応募は、たんに量だけでなく、レジデンスの計画や展示プランなどの中身(質)においても、きわめて優秀で、かつ魅力あふれるものが多かったことは特筆しておきたい。125名中わずか3名だけが選ばれる、文字どおり“狭き門”となったが、残念ながら、3名の枠から漏れたなかにも、滞在期間中の計画やスケジュールが具体的によく練られ、あるいは、制作予定の作品がじつにユニークで、高いクオリティを予感させるものが少なくなかったことも付け加えておきたい。

なお、湘南藤沢のローカルなテーマに着目したプランに関しては、ステレオタイプではない独自の着眼点や深く掘り下げた考察が要求されるだろう。
また、これまでの作品制作の延長線上にとどまるプランは、実現性という面では安心感があるのだが、欲をいえば、「AIF」というせっかくの機会と場を、さらなる飛躍のための意欲的な、新しいチャンレンジの機会と場として積極的に捉えてほしいとも思った。端的にいえば、この2点を今回の審査基準としてもっとも重視した。

最後に、主催・運営する藤沢市アートスペース(FAS)に対する期待も書いておきたい。質量ともにすぐれた今回の応募結果は、レジデンスと作品発表が一体になった「AIF」の事業が、今日の若い作家のニーズにマッチしていることの何よりの証しといえるだろう。選ばれなかった応募者のプランもアーカイヴとして蓄積していき、ユニークなものについては、今後FASの自主企画として取り上げるものが出てもよいかと思う。また、限られた予算や宿泊施設などの課題もあるが、今後回数を重ねながら少しずつアーティストの意見や要望などを掬い上げて、より充実したプログラムに育て上げてほしいと思う。そうすれば、この「AIF」の事業は、日本のアート界に欠かせない重要な“インフラ”の一つとして機能していく違いない。


島田雅光 [湘南レーベル株式会社代表取締役社長]

8HOTEL賞には、我々が現在行っている、画一的な客室ではなく、それぞれに個性のある117の部屋をつくる客室アートプロジェクト「8DAYS A WEEK」にふさわしい「湘南らしさ」や「ビーチカルチャー」を感じられた作品を選考致しました。

昨今、様々なビーチプロジェクトが発信される中、呉守珍さんの砂とゼラチンを混合し強固な非焼成土素材を作り上げた今回のプロダクトは、他に類を見ない独創的で、地球環境を考慮した非常に優れたプロダクトといえるでしょう。硬化後は、コンクリートよりも固くなるというこの新素材は、今後、建築素材としての可能性や、様々な用途において応用する事が期待できます。
一方で、特殊な方法で水と火を加える事で原状の砂とゼラチンの状態に還す事が出来るという点においても、現在、地球全体で問題となっている産業廃棄物問題やゴミ問題を減らす事ができる解決方として、新たな試みが出来るものと考え高く評価しました。


〈基本事項〉

[主催]藤沢市、藤沢市教育委員会


〈Artists in FAS2016成果発表展の様子〉

川田知志《海岸の行》2016

川田知志《海岸の行》2016

廣田真夕《発情チェック》2016

廣田真夕《発情チェック》2016

 

 

古堅太郎《イチジクと青金柑のリキュール》2016

古堅太郎《イチジクと青金柑のリキュール》2016

Atsuko Nakamura《表層と深層》2016

Atsuko Nakamura《表層と深層》2016


<受付期間>

受付終了しました。
2017年4月1日(土)〜2017年5月14日(日)[必着]

※郵送、またはFASへ直接持参のみ。
※直接持参の場合は、FASの開館日(10〜17時の間)に来館のこと。


<審 査>

書類選考により入選者最大4名(組)を決定
6月6日(火)にFASのWeb Siteにて結果発表(予定)。


<審査員>

栗林 隆氏[アーティスト]
1968年長崎県出身。武蔵野美術大学卒業後渡独、2002年デュッセルドルフ・クンストアカデミーをマイスターシューラーとして卒業。「境界」をテーマに数々の作品を制作。十和田市現代美術館には、インスタレーション「ザンプランド」が恒久展示されている。ネイチャー・センス展(2010年・森美術館)、市原アート×ミックス(2014年・千葉)、スパイラル30周年記念事業展(2015年・東京)、2017年には自身初となる舞台美術を手掛けるなど、国内外のプロジェクト等に多数参加。北アルプス国際芸術祭2017(6/4~7/30) にて最新作を発表予定。武蔵野美術大学客員教授。インドネシア在住。


堀 元彰氏
[東京オペラシティ アートギャラリー チーフ・キュレーター]
1961年、神奈川県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科美術史専攻過程修了。神奈川県立近代美術館学芸員を経て現職。「蜷川実花展」(2008年)、「感じる服 考える服:東京ファッションの現在形」(2011年)、「絵画の在りか」(2014年)、「ライアン・マッギンレー BODY LOUD!」(2016年)などを担当。著作に『日本の近代美術11 近代の彫刻』(1994年)、『カラー版 20世紀の美術』(2000年、いずれも共著)など。「損保ジャパン美術財団選抜奨励展」「FACE展」などで審査員をつとめる。


島田雅光氏[湘南レーベル株式会社代表取締役社長]


<滞在制作期間>

2017年7月1日(土)〜9月3日(日)
※上記期間中のFAS開館日に30日(1日6時間程度)は、FASで滞在制作をすること


<成果発表展覧会>

2017年9月9日(土)〜11月5日(日)
※入選者によるグループ展
※休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌火曜日が休館)


<賞および報賞金>

入選:最大4名(組)
入選者(組)には、滞在および制作補助として報償金最大35万円(入選者数により変動)を支給します。※支給方法:事業終了後に本人名義の口座へ振込みとなります。

8HOTEL賞:1名(組)NEW!!
FASでの滞在制作・展示とは別に、藤沢駅南口に所在する「8HOTEL」(藤沢市鵠沼花沢町1-5 ※JR藤沢駅南口から徒歩2分)にて、一定期間滞在しながら、客室内の壁面にアート作品を制作するプロジェクト「8DAYS A WEEK」(湘南レーベル株式会社企画)に参加していただきます。

【参考】昨年の8HOTEL賞

森温《new move 2016》

 


<「8DAYS A WEEK 」とは>

藤沢から湘南カルチャーを発信する「8hotel」が展開するアートプロジェクト。
URBANとRESORTの2つの顔を持ち合わせた湘南・藤沢という地で、FASHION、ART、FOOD、MUSICの要素を織り交ぜてカルチャーの発信を根ざし、2011年に誕生した8hotelが、アメリカ発ライフスタイルブランドであり、グローバルなアート活動[Artsit Network Program]をブランドの根幹とする「RVCA(ルーカ)」のバックアップによって客室をアートでリニューアルするプロジェクトです。
8hotel 公式HP  http://8hotel.jp/


<応募方法>

受付期間:2017年4月1日(日)〜 2017年5月14日(日)[必着]

◉受付期間内に応募書類を提出してください。
詳細は以下要項をご確認ください
◾︎ Artists in FAS 2017_募集要項(PDF)


〈応募書類〉

① 藤沢市アートスペース「Artists in FAS 2017」申込用紙
※FASで配布しています。または以下からダウンロードしてお使いいただけます。
※郵送を希望の方は、FAS までご連絡ください。
※応募は一人(組)1 件とします。

② ポートフォリオ(任意)
※A4ファイル20ポケット1 冊以下に収めたもの(紙に出力したものに限る)。
※DVD やCD 等での画像データの添付不可。
※映像の場合、5 分以内に編集したものをCD やDVD で提出してください。Youtube などの動画サイトやインターネット上にアップロードしたものは審査の対象になりません。

【応募書類ダウンロードはこちら】
◾︎申込書類(Ward) ◾︎ 申込書類(PDF)
◾︎展示会場参考図面(PDF)


〈応募に関する注意事項〉

・郵送、またはFASへ直接持参のみ。
・直接持参の場合は、FASの開館日(10〜17時の間)に来館のこと。
・応募書類はe-mail、FAX での応募は受け付けません。

・応募書類(①申込用紙、②ポートフォリオ)は返却しません。
・応募の際に入手した情報は、本事業に関わること以外には使用しません。


〈提出先〉

〒251-0041 神奈川県藤沢市辻堂神台2-2-2 ココテラス湘南6F
藤沢市アートスペース「Artists in FAS 2017」係


〈企画・応募に関する問い合わせ先〉

TEL.0466-30-1816 / e-mail: fj-art@city.fujisawa.lg.jp

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