良性石綿胸水

　石綿(アスベスト)に起因する良性の胸水です。悪性腫瘍や結核など、ほかに胸水の原因となる疾患が見当たらず、石綿ばく露歴があり、胸部エックス線検査や胸腔穿刺により胸水が証明されることで診断されます。

① 石綿(アスベスト)ばく露歴がある
② 同じ側や反対側に胸水を繰り返している
③ 胸水をきたす他の原因（細菌・結核・ウイルス・悪性腫瘍・膠原病・心不全等）が認められない
④ 経過から悪性腫瘍が否定できる

症状・経過

　自覚症状としては胸痛や呼吸困難等が主で、無症状のまま胸部レントゲン写真で発見される事も多いとされます。ステロイドが有効なこともありますが数ヶ月で自然に軽快し、しばらくの期間をおいて再発します。壁側と臓側胸膜に影響を与え拘束性呼吸障害から、徐々に呼吸困難が悪化する場合も多く、びまん性胸膜肥厚へ進展することもある疾患です。

検査・診断

　確定診断には他の原因を除外する必要があるため、胸水の性状・生化学検査、細胞診等の検査が必須です。

浜見保育園園児アスベスト健康被害対策における良性石綿胸水の補償・給付認定の考え方については、認定の考え方（良性石綿胸水）（PDF：141KB）をご確認ください。

また、浜見保育園園児アスベスト健康被害対策における良性石綿胸水の補償・給付の流れについては、申請から認定までの流れをご確認ください。

参考

良性石綿胸水について、より詳細な内容につきましては、次の外部リンクをご参照ください

　アスベスト（石綿）関連疾患「良性石綿胸水」（外部サイトへリンク）

　（外部リンク：独立行政法人環境再生保全機構）