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更新日:2024年1月15日

あなたをかえる歯周病予防 ~今日から始めるすき間ケア~

どうしてすき間ケアが必要?

hagukiむし歯や歯周病を防ぐためには毎日欠かさずに歯磨きをすることが重要ですが、ブラッシングだけでは十分なオーラルケアができているとは言えません。

特に歯周病は、「歯を失う原因の第1位」です。

歯周病は、歯周病の細菌が歯ぐきで炎症を引き起こす感染症で、重症化すると、歯を支える骨が溶けグラグラになったり、放置すると最後には歯が抜けてしまう可能性があります。歯周病予防のためには、原因となる歯垢(プラーク)を丁寧に除去することが重要です。

歯垢(プラーク)とは、食べものの残りカスに繁殖した最近のかたまりです。白くねばねばしており、歯の表面に強く付着します。歯垢(プラーク)の多くは「歯と歯のすき間」に付着しやすいため、むし歯や歯周病を予防するにはデンタルフロスを始めとする歯間清掃用具を歯ブラシと合わせて活用するのがオススメです。

 

ha3clean 一般的に、歯ブラシだけでは歯の表面についた歯垢の約60%しか落とせていません。
歯ブラシでは落とすことがむずかしい歯と歯のすき間についた歯垢は、デンタルフロスや歯間ブラシを利用することによって歯垢の除去率は20%以上アップし、特に歯周病予防の効果が高まります。
 20%と聞くと「それほど多くないな」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は「歯周病の9割は歯と歯のあいだから発生している」というデータもあるため、デンタルフロスや歯間ブラシを利用することには非常に大きな意味があります。

 

【デンタルフロス実践編!】

デンタルフロスの種類  ~形状と使い方~

デンタルフロスは細いナイロン製の糸を束ねて作られた歯間清掃用具で、歯と歯のあいだを清掃するのに適しています。

【糸巻き型】

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●糸巻き型のデンタルフロスは持ち手がついておらず、糸のみでできています。

●使い方

 ①デンタルフロスの糸を指の先から肘までの長さ(およそ30~40cm)で切ります。
 ②左右の中指の第2関節(指先から2番目の関節)に糸を巻き、両手の間隔が10~15cm程度になるようにします。
 ③デンタルフロスを左右それぞれの親指と人差し指でつまみ、両手の間隔が1~2cmになる距離で持ちます。                                                  

 ④糸巻き型の場合、隣のすき間に移るときには使用した糸をずらし、新しい部分を使うようにしてください。

【ホルダー型】

flosholder●ホルダー型のデンタルフロスは持ち手がついた形状をしています。

●使い方

持ち手の前方を人差し指と親指でつまむようにしてしっかり持ちます。
後方部分を持つとグラグラと不安定な状態となり、歯ぐきを傷つけてしまうおそれがありますので注意が必要です。

フロスの使い方のポイントと注意点

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 ①前後に動かしながら、ゆっくりと歯と歯の間に挿入します。歯と歯が接している部分を通すときは、きつく感じる場合もありますが、勢いよく入れると歯ぐきを傷つけてしまうので注意しましょう。

 ②歯ぐきに糸が少し隠れる位まで挿入したら、歯の側面それぞれに沿わせて上下に左右に動かし、歯垢や食べカスを取り除きます。

 ③歯間から抜き出すときも、ゆっくりと前後に動かしながら抜いてください。

【歯間ブラシ実践編!】

歯間ブラシとは?

歯間ブラシはナイロンなどの糸をワイヤーで固定した清掃用具です。
歯と歯のすき間が大きく開いている方に適しています。

歯間ブラシの種類 – 形状と使い方

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 歯間ブラシには持ち手がまっすぐなストレート型と持ち手の先端とワイヤー部分がL字状になったL字型の2種類のタイプがあります。
 歯間ブラシを使うときにはえんぴつを持つように持ち、ゆっくりと歯と歯のすき間に歯間ブラシを入れ、ゆっくりと抜きながら清掃を行います。

歯間ブラシの選び方

歯間ブラシは、自分の歯の形状や歯と歯のすき間に合った製品を選ぶようにしましょう。

大き過ぎても小さすぎても、効率が良くありません。すき間に入れたときに、軽い抵抗感があるサイズがちょうど良いといわれています。

歯間ブラシの使い方のポイントと注意点

歯間ブラシの使い方

 flos①歯間の広い三角スポットに、ゆっくりとやさしく挿入します。この時、角度に注意して上の歯なら斜め上から、下の歯なら斜め下からにやさしく入れましょう。(※歯や歯ぐきを傷つけないように注意してください。)

 ②歯間に沿わせて、前後に2〜3回動かします。歯の内側からも行うと、更に効果的です。

 ③向きを変えながら隣り合った歯それぞれに歯間ブラシを挿入して汚れを取り除きます。

歯間ブラシは無理に使わないこと

 糸状のデンタルフロスと異なり、歯間ブラシは歯と歯のすき間が狭い場合には通らないことがあります。
特に若い年齢の方は中高年の方と比べて歯と歯のすき間が狭いことが多く、無理をして歯間ブラシを使おうとすると逆に歯や歯ぐきを痛めてしまうおそれがあります。入らないときは、無理に使わないでデンタルフロスを使いましょう使い方が分からない方は、歯科医師や歯科衛生士の指導のもと練習するもの良いでしょう。

歯ぐきケアのメリットについて

pikapikaデンタルフロスや歯間ブラシは日々のブラッシングと合わせて正しく使うことでむし歯や歯周病を効果的に予防できます。

 歯周病はさまざまな全身疾患と関連していることが報告されており、口腔の健康状態と全身的な健康状態とは密接な関連があります。そのため、口腔の健康状態を維持、改善することは、全身的な健康状態の維持にとって欠かせません。

 いつまでも食事や会話を楽しむため、かけがえのない大切な歯を守るためにも、日々の歯ぐきケアを行うことを心がけましょう。

また、歯ぐきケアで心配なことや気になることは「かかりつけ歯科医院」で相談し、自分に合ったケアを心がけましょう。

忙しいときは・・・

 ekitaihamigaki  お仕事で忙しかったり外出先など、歯磨きやデンタルフロス・歯間ブラシが出来ない場合があるかもしれません。そういった場合は、「洗口剤」を使うのも一つの方法です。

 洗口液でお口の中のゆすぎ、洗浄や消毒することで口臭予防や歯質強化、口腔内の細菌増加抑制などの効果が期待できます。

 洗口剤には、製品ごとにいろいろな薬用成分が配合され、他にもオーラルリンス・マウスリンス・マウスウォッシュとも呼ばれます。

 忙しい時以外でも、歯磨き後の仕上げや爽快感が欲しい時などにも使用してみてはいかがでしょう?

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