広報ふじさわ2025年10月10日号
在宅医療では、通院が困難な方に対して、医師などが自宅へ訪問し、診察や治療などを行います。住み慣れた場所で最期までその人らしい生活を支える医療です。
在宅医療は外来通院が難しくなった人が対象です。骨折や心臓病、がんなどにより自力で通院ができない人だけでなく、認知症など自分の意思で通院することが難しい人も対象です。
病院での治療後の一時的な利用や人生の最期を自宅で迎えたいという人への寄り添いまで幅広く対応します。
医師
定期的に訪問し、病気の診断や治療を行います。必要に応じて検査も行い、対話を大切にしながら、患者や家族の気持ち・生活に寄り添いサポートします。
歯科医師
かんで食べること、入れ歯の調整、虫歯の治療などの相談に、訪問して対応します。歯科衛生士と連携し、お口の中の健康を支えます。
薬剤師
お薬の管理が難しくなった方や、認知症などで飲み忘れが多い方などに対し、訪問してお薬の管理を行います。
看護師
医師の指示のもと、健康観察や必要な医療処置を行います。患者や家族の健康・療養生活に寄り添い、幅広い相談に応じます。
上記の医師や看護師などの医療職だけでなく、生活を支えるケアマネジャーや訪問ヘルパーといった介護職・福祉職なども連携して在宅療養する人をサポートしています。
療養生活について自分の希望や家族の状況、心配事などを各専門家によく相談することで、安心した療養生活が送れます。
自身や家族が在宅医療について考え始めたときは、現在治療を受けている病院や診療所の医師にご相談ください。
病気によって在宅での治療が難しい場合もあるため、まずは医師とよく相談しましょう。
訪問診療・訪問看護の相談先
こんな場合 | 相談先 |
入院中の場合 | 主治医や看護師、病院内の「地域医療連携室」など |
通院中の場合 | かかりつけ医 |
介護保険を利用して いる場合 |
ケアマネジャー |
相談先がわからない 場合など |
藤沢市在宅医療支援センター(藤沢市医師会)【電話】(41)9980 〈年末年始、祝日を除く月~金曜日午前9時~午後5時〉 |
訪問歯科診療・訪問薬剤管理の相談先
【電話】(26)3310
市のホームページの地域医療推進課のページでは、本市の「訪問診療が可能な診療所・病院」の一覧を掲載しています。
患者本人の気持ちを尊重しながら、どのような医療やケアを受けたいか家族やかかりつけ医などと繰り返し話し合うプロセスをACP(アドバンス・ケア・プランニング)といいます。
もしもの時に自分がどのような医療やケアを望むのかを考えておくことは、在宅療養をする上でもとても重要なことです。
ACPの具体的な進め方など詳細は、市のホームページの地域医療推進課のページをご覧ください。
市民公開講座
「“まだ早い”と思った瞬間が始めどき!わたしの人生最終章デザイン~やさしく学ぶ人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)」をテーマに講座を開催します。
とき
11月9日(日)午前10時~11時30分
ところ
講師
藤沢善行ファミリークリニック院長松木孝道氏
対象・定員
市内在住・在勤・在学の方60人(先着順)
費用
無料
申し込み
電話するか、氏名・電話番号をファクスで藤沢市在宅医療支援センター【電話】(41)9980
、【FAX】(41)9981へ
問い合わせ
同センターまたは地域医療推進課
啓発チラシを配布しています
市内の病院・診療所や薬局などで、藤沢市在宅医療推進会議が作成した在宅医療の普及啓発用チラシ「ご存じですか?在宅医療」を配布しています。
チラシの内容は市のホームページの地域医療推進課のページからもご覧になれます。