「けしき」という言葉にどのようなことを思い浮かべるでしょうか。雄大な山河の風景、部屋のごく身近にある日常のひと枠、手に取った器にうつる表情…。対象とするもののスケール、またそれとの距離感はさまざまですが、重要なことは見る者がそこから何を受けとるかということでしょう。想像をめぐらし、感じることで、各々のけしきが見えてくるのではないでしょうか。
本展は「ここにあるけしき
-四つの小部屋から-」と題し、中澤美和(絵画)、牧野真耶(絵画)、松澤有子(インスタレーション)、村山まりあ(彫刻)の4名を紹介します。自然の印象をテーマにしたもの、藤沢という土地からインスピレーションを受けて制作されたもの、実在しない空想の世界など、アーティストの作品をとおして、あらたな「けしき」を発見していただければと思います。