藤沢ゆかりの彫刻家、熊坂兌子(1933-)とサール・シュワルツ(1912-2004)の作品を紹介する展覧会。2023年に藤沢市が新たに収蔵した立体・平面作品を中心に、市内にあるパブリックアートも織り交ぜながら、その制作活動に迫ります。1970年代、アメリカでの出会いを経て、2004年まで日本とイタリアを往来しながら作品制作を続けた熊坂兌子とサール・シュワルツ。その礎となったのは、おおらかで自由な発想と、素材や技法への飽くなき探求心、そして互いへの愛情と作家としてのリスペクトでした。大理石やアルミニウム、ブロンズなどの様々な作品を通して、夫婦であり、芸術家としてのかけがえのない同志でもある二人の人生―la vita―を概観します。