
青い海を未来に残すために
鵠南小学校の取り組み
|
|
|
|
鵠南小学校は海まで5分ぐらいで行ける、とても海に近い学校です。だから毎年「漂着物調査」「砂の造形」「クリンブルー」という海での行事を通して海と触れ合いながら環境について学習しているんですって。
|
|
|
|
|
☆漂着物調査
海岸のごみをグループごとに拾ってごみの種類と数を調べる活動で、2006年には海上保安署から表彰されました。
6年生からのメッセージ
漂着物調査をすることで、砂浜にどんなごみがどのくらいあるのかが分かりました。またごみをなくそうと考えるきっかけになりました。海岸のごみで1番多かったのは、たばこの吸い殻で、2番目に多かったのは、プラスチックの破片です。ぼくたちがごみを拾っていると注射器まで落ちていてみんな驚いていました。ぼくは、注射器まで捨てる人がいるなんて考えられませんでした。
今年も漂着物調査を3、4年生がしました。1番多かったたばこのごみは1845個、プラスチックごみが1658個でした。3番目に多かったふた、キャップは280個でした。そのほかにも種類の違うごみがたくさん拾われました。
漂着物調査をしていると海にごみを捨てている人が多いのが残念です。だから、一人一人がごみを持ち帰るようにすれば海に住んでいる生き物たちが誤ってごみを食べてしまうこともなくなるし、きれいな海を守っていくことができると思います。
海は世界とつながっています。だから、世界中みんなで海にごみを捨てないように気をつけて海を守っていけばいいと思います。

☆砂の造形
38年前の開校当初から行われていました。開校10周年を記念して学校行事になってからは毎年5月下旬に開催されています。みんなが楽しみにしている行事の1つです。
海岸の砂を使っていろいろな物を作ります。クラスごとに話し合い、決めたテーマに沿ってクラス全員またはグループで役割分担しながら作っていきます。
1.ごみ拾い
海岸に出てまず、ごみを拾います。
|
|
|
|
真っ青な空の下、海岸がきれいになるのはうれしいね!
|
|
|
|
|
2.制作活動
きれいになった海岸でそれぞれの制作活動に入ります。砂を運び、積み上げ、形を作っていきます。くずれそうな所をくんできた水で固めて完成するまでみんな一生懸命です。
3.鑑賞の時間
みんなで作った作品を見て回ります。
4.片付け
作った作品を壊して、海岸を元通りにします。
|
|
|
|
ちょっと残念な気もするけれど。 海岸を元に戻すためだから・・・
|
|
|
|
|
5年生からのメッセージ

ぼくのクラスでは海の生き物をテーマに4つのグループに分かれて作りました。イルカ、サメ、カメ、そしてぼくのグループのタコです。立体的に作るのに苦労しました。スコップで型抜きして足に吸盤を付けたり、おでこにはちまきをさせたりとアイデアを出し合って満足のいくタコができてうれしかったです。

ほかのグループもイルカに乾いた砂を掛けてきれいに仕上げたり、動きが出るようにサメのしっぽを曲げたり、カメの甲羅に模様を付けたりと頑張っていました。

作った後はほかのクラスや学年の作品の鑑賞をします。700人以上もいる全校児童が作るので海岸が大きな博物館になったようです。1年生はかわいらしいものが多いけれど、高学年になると迫力のある作品が増えてきます。6年生が作った鎌倉の大仏は本物にそっくりにできていたので印象に残っています。かわいいアンパンマンやおいしそうなケーキもありました。自動車は人が乗れるほど大きくて立派でした。来年は何を作ろうかなと今から楽しみです。

鑑賞の時間が終わるとちょっと残念な気がするけれど海岸を元に戻すために作った作品をみんなで壊します。
全身砂まみれになりますが、砂と触れ合えるとっても楽しい一日です。これからもこの行事を楽しく続けるために海岸をきれいにしていきたいです。
☆クリンブルー
平成12年度の児童代表委員会で「海岸をきれいにする行事」ということで提案されて始まりました。今年で8年目をむかえます。2004年には財団法人かながわ海岸美化財団から感謝状が送られました。
毎年クリンブルーの前には、児童代表委員会が班ごとに違う学年との触れ合いができるように、また安全確保や環境に配慮した決まりを話し合っています。
当日は1グループ6〜8人で1年生と6年生、2年生と5年生、3年生と4年生が一緒になって行います。活動場所は松波交差点の地下道を中心に少し、東西に広がった辺りです。掃除した後はきれいになった海岸で遊びます。
|
|
|
|
ごみを拾ってみると意外なものまで落ちているんだね。注射器まで落ちているなんて・・・
鵠南小学校のみんなの海を守りたいという気持ちが、周りの人へも伝わって、世界中の人が海を大切にするようになってほしいね!
|
|
|
|
|
6年生からのメッセージ
掃除をしていると、鳥の死がいに驚かされたり、たばこの吸い殻や食べ物の入れ物、ペットボトルの多さにびっくりします。ごみを拾った後に海岸で遊ぶと、ごみがないので気持ちよく遊べます。これからは、冬にもクリンブルーを行って暖かくなる春を迎え、地元の人も観光に来る人もきれいになった鵠沼でたくさん遊んでもらいたいです。
またきれいな海であれば、ごみを捨てる人も減るのではないかと思います。
最後に〜6年生からのメッセージ
私たちはこのように、海を利用し、海をきれいにし、お互いに助け合ってきました。私たちは海から命を頂いて、いろんなことをしてもらっています。だから、これからも青い海を未来に残すために、海を大切にしていきたいです。