ページ番号:28792
更新日:2025年4月18日
ここから本文です。
離乳後期(9~11カ月頃)のポイント
舌で食べものを歯ぐきの上にのせて、歯ぐきでつぶすことを覚える時期です。
乳歯が生えている場合は、歯で噛むことも覚えていきます。
1日3回食で、食事のリズムをつけていきます。子どもの食欲に応じて、離乳食の量を増やしていきます。
家族で楽しく食事をしましょう。
食べ方の目安
食事リズムを大切に、1日3回食に進めていきましょう。
共食を通じて、食の楽しい体験を積み重ねましょう。
調理形態と目安量
調理形態
歯ぐきでつぶせる固さが目安です。
1回あたりの目安量
主食
全がゆ90g~軟飯80g
副菜
野菜・果物:30~40g
主菜
魚15gまたは肉15gまたは豆腐45g
または全卵1/2個または乳製品80g
この時期のポイント
- 母乳または育児用ミルクは離乳食のあとに与え、それ以外は授乳のリズムに沿って母乳は欲しがるだけ、育児用ミルクは1日に2回程度与えましょう。
- 手づかみ食べに興味を持ち始める子もいます。手づかみしやすいメニューや汚れても良い環境にし、食べる意欲を尊重しましょう。
- 大人の食事の取り分けで、離乳期から家庭の味を取り入れましょう(※1参照)
- 鉄分やビタミンDを意識して摂りましょう(※2参照)
※1 取り分けについて
取り分けとは、味つけする前やうす味のものを、大人用の食事から必要量だけ子ども用に取り分け、やわらかさや大きさを調整して離乳食を作ることです。
取り分けする時のポイントを知り、離乳食後期のこの時期から取り入れてみましょう。
取り分けのメリット
- 大人と同じ食材を使えて無駄がない
- 大人用の調理と一緒にできるので時間の節約になる
- 家族で一緒に食事ができる
- 家族と一緒の食事から「おいしさ」を共感し、食べものへの興味や食べる意欲を育てることができる
- 食品の種類や調理方法のバリエーションが広がる
取り分けのポイント
- 離乳食の進み具合に応じて、子どもが食べやすい食材を使いましょう
- 市販のお惣菜で、辛味や塩分・脂肪分の多いものや、歯ぐきでつぶしきれないものは避けましょう。
- 子ども用はうす味で仕上げるため、大人用の味つけをする前に取り分けましょう。大人も健康づくりのため、うす味を心がけましょう。だしの風味や、にんにく、しょうが、青じそ、ねぎなどの香味野菜、レモンなどの柑橘類やハーブなどを活用すると、塩分が少なくてもおいしく食べられます。
- 食材の固さや大きさを、子どもの食べ方に合わせて調整しましょう。(刻む、つぶす、とろみをつける、汁気を多くするなど)
取り分け離乳食メニュー(例)
<肉じゃがと野菜のミルク煮>
①材料をだしで煮る
②味つけ前に少量取り分けし、野菜を粗く刻み、牛乳又は育児用ミルクなどを加えて軟らかくなるまで煮る
→(子ども)野菜のミルク煮
③もとの材料に調味料を入れて仕上げる→(大人)肉じゃが
※2 鉄分とビタミンDについて
胎児期に赤ちゃんの体内に蓄積された鉄は、生後5カ月ごろから欠乏し始めます。
母乳育児の場合、育児用ミルクに比べて母乳中の鉄分が少ないため、鉄欠乏になりやすいと言われています。
鉄欠乏になると、鉄欠乏性貧血になり、脳の発達の遅れなどを招く恐れがあります。
ビタミンDは骨の形成と成長を促す栄養素で、欠乏するとくる病のリスクとなります。
母乳育児の場合、適切な時期に離乳を開始し、鉄やビタミンDを含む食品を積極的に摂取することが大切です。
育児用ミルクやフォローアップミルクなどには鉄分やビタミンDが含まれているので、ミルクがゆやクリーム風煮、ホットケーキなど、料理の素材として取り入れると鉄やビタミンDの補給になります。
情報の発信元
子ども青少年部 親子すこやか課
〒251-0022 藤沢市鵠沼2131番地の1 藤沢市保健所1階
電話番号:0466-50-3522(直通)
ファクス:0466-50-0668