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更新日:2021年10月6日
2021年(令和3年)9月1日号教育長の窓No.199
「学校再開へ向けて」
猛暑の8月が過ぎ、朝晩には少しずつ秋の気配が感じられる季節になりました。今年の夏休みは、7月21日から8月31日までの例年と同じ期間でしたが、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が発令されていましたので、行動が制限され、子どもたちは、自由に外出したり、友だちと集まって活動したりすることもできませんでした。夏休み中には、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が行われ、コロナ禍での開催の是非や観客の有無などで賛否はありましたが、多くの国民がテレビで観戦し、活躍するアスリートの姿に感動した人が多かったのだと思います。
9月1日から小学校では2学期が、中学校と白浜養護学校では前期の後半が始まりました。新型コロナウイルス感染症については、感染リスクが高い状況が依然として続いておりますが、本市では感染予防対策を強化するための措置をとりながら教育活動を進め、できるだけ学びの保障を図ってまいりたいと考えています。学校再開にあたっては、感染拡大を防ぐことが重要であるため、当面は、感染リスクのある学習活動や行事については停止し、身体的距離をとって行うことのできる活動のみを行っていきます。なお、宿泊行事や遠足行事は学校と教育委員会と協議の上での判断としていきます。また、中学校の部活動は、9月12日まで停止することとしました。
感染予防対策の強化として、ウイルスを学校内に持ち込まないようにすることは、たいへん重要な対策となります。発熱や風邪症状等がある場合は勿論のこと、同居家族の方に同様の症状がある場合にも、児童・生徒の出席を控えるようお願いしています。家庭での毎朝の検温と「健康調査票」への記入を義務づけ、学校では、児童・生徒が持参した「健康調査票」を教室に入る前の昇降口等で確認することにしました。なお、同居家族が濃厚接触者となった場合には、濃厚接触者の健康観察期間が終了するまで、児童・生徒は出席停止とし、欠席とは扱いません。また、児童・生徒が、感染への不安から登校を控える場合には、出席停止の扱いとします。いずれの場合でも、学校に登校できない児童・生徒に対しては、家庭での通信環境や取り組む学習課題の内容などを考慮し、オンラインでの学習や、課題の配布等の手段を用いて学習の保障に努めていきます。
新型コロナウイルス感染症のワクチン接種については、今後は、子どもたちにも広がることが予想されます。接種を受ける又は受けないことによって、差別やいじめが起きることのないよう、注意していくことが必要であると考えています。接種については、強制されることなく、個人の判断が尊重されること。また、身体的な理由から、接種することができない人や接種を望まない人がいることなどをしっかりと指導していきたいと思っています。
学校再開に向けましては、子どもたちの感染や学校での感染拡大を心配する声があることは承知していますが、これまで市内の各学校が取り組んできた新型コロナウイルスの感染予防対策の経験を活かし、「デルタ株」の強い感染力に対応するため、感染予防対策を強化すると共に、強い緊張感をもって取り組みながら、学びの保障を図っていこうと考えておりますので、保護者のみなさま、地域のみなさまには、ご理解とご協力をお願いいたします。
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