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更新日:2022年3月22日

藤沢市教育委員会『教育長の窓No.203』

2022年(令和4年)3月22日号教育長の窓No.203

「コロナ禍で3度目の年度末を振り返る」

sakura

 3月に入り穏やかな日が続いており、いよいよ桜の季節を迎えます。季節は移りますが、気がかりなのは、新型コロナウイルス感染症の状況です。第6波は、これまでとは大きく異なり、感染力が強く、子どもたちの感染も増えています。昨年末までは、市中で感染が拡大しても、学校においてはクラスターになることはなく、感染防止対策の徹底により凌いでくることができました。しかし、今年に入ってからは、オミクロン株の猛威により、市中においても感染が急拡大し、いくつかの学校で学級閉鎖や学年閉鎖を余儀なくされています。学校現場では、これまでにも増して感染防止対策に取り組んでいますが、感染症の勢いを完全に抑えることができない状況となっています。

 そのような中、「まん延防止等重点措置」は解除となり、世の中は、感染拡大防止対策と経済活動の両立に向けて大きく動き出しました。学校現場は一足先に、「コロナ禍においても、学びを止めない」という方針で取り組んできましたので、大きな方針の変更はありませんが、感染防止対策をより一層徹底して、制限のかかっている学習活動が少しでも再開できるようにしていきたいと思います。また、「教員の働き方改革」については、ここが大胆に改革するチャンスと捉えています。この2年間は、学校の年間計画が厳選され、出張での会議がオンライン会議となり、学校行事は最小限の準備で行われ、部活動は短時間で集中して行ってきました。アフターコロナにおいては、全てをコロナ前に戻すのではなく、より厳選して再構築することが大切であると考えています。今回の災害をただの災難とすることなく、改善の好機としていかなくてはなりません。

 さて、市内の小学校、中学校、特別支援学校では、卒業式が行われました。さまざまな感染防止対策の中で行われる卒業式も今回で3度目となります。保護者や在校生、来賓などの参列者が制限されたことはたいへん残念ですが、式の内容については、できる限りの気持ちを込めて卒業を祝う工夫を凝らしています。以前のように、時間をかけて綿密な練習を重ねた式ではありませんが、学校からは、「以前に比べても引けを取らない感動的な卒業式になった。」との声が多く届いています。子どもたちの立派な姿を保護者や来賓の方々に披露することより、子どもたちが自分たちのために行うという比重が少しだけ大きくなったのではないでしょうか。今年の卒業生は、卒業までの2年間をコロナ禍で過ごし、本来であれば学校の最上級生として学校行事や委員会活動などでリーダーシップを発揮し、存分に活躍することを楽しみにしていたと思います。この2年間、仲間とともに立派に頑張ってきた貴重な経験を糧に、4月からの新しい門出が充実したものになることを心から願っています。

 保護者のみなさま、地域のみなさま、今後も引き続き子どもたちを温かく支えてくださいますようお願いいたします

 

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