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更新日:2021年1月5日
2020年(令和2年)11月20日号教育長の窓No.191
「未来を創造、地域で育つ子どもたち」
立冬を過ぎ、季節はいよいよ冬本番に向かいます。先日、子どもたちが集まる地域のイベントとして、「ふじさわこどもまちづくり会議」が開催され、私も参加してきました。開催にあたっては、参加定員や活動時間を制限し、感染防止対策を万全にしていました。「ふじさわこどもまちづくり会議」は、市内の子どもたちを対象に、毎年異なる地域で開催されており、参加する子どもたちが各地域の自然環境や街並みをタウンウォッチングし、その成果をディスカッションすることで、その地域の30年後の都市計画模型を作成する取組です。2日間かけて子どもたちで協力したり、運営スタッフの大学生にアドバイスをもらったりしながら「住育」を体験します。
今年度は、片瀬市民センターで行われ、テーマは、「片瀬地区の30年後」でした。私が今年の3月まで勤務した片瀬中学校のある地域でしたので、たいへん興味がありました。子どもたちはとても楽しそうに取り組み、豊かな発想でまちづくりを考えていました。歴史のある地域なので、街並みは大きく変えない。津波が心配されるが、景観を大切にして高層ビルは建てない。国道134号線の渋滞緩和のため、道路の上に新都市交通を走らせる。モノレールを小田急線の片瀬江ノ島駅まで延長する。片瀬山は勾配が急なので、お年寄りのためにエスカレータを設置したりコミュニティバスを走らせたりするなど、すべての人にとって住みやすい街をイメージしながら模型を作り上げていました。
子どもたちにとって、地域とかかわる活動はとても貴重な体験です。自分たちの地域の将来を考え、住みやすい理想の街について構想するということは素晴らしいことだと感じました。また、子どもたちの発想には、合理性だけでなく地域の良さを残すことや住む人への思いやりなどが満載で、このことについても感心いたしました。主催者によると、スマートフォンを片手に都市計画について即座にネットで調べながら、大学生顔負けの考えを披露した子どももいたそうです。今でも藤沢市は、「住みやすい街」に選ばれていますが、子どもたちが将来のまちづくりについて真剣に考え、熱くディスカッションする姿は、これからの藤沢のまちづくりにむけてとても頼もしく、将来はより住みやすい街になっているだろうと感じました。
新型コロナウイルス感染症の感染者数は、このところ増加傾向にありますが、世の中の受け止めは以前とは異なり、自粛中心の対応から社会経済活動との両立を目指す対応へとシフトしてきています。その状況をふまえて、これまで取り組んできた感染防止対策を今後も徹底して継続することが大切だと思っています。加えて、季節性インフルエンザも流行する心配がありますので、一人ひとりが今一度、気持ちをひきしめて感染予防に努めるようはたらきかけていきたいと考えています。
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