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ページ番号:36150
更新日:2026年6月9日
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ジェンダー平等・男女共同参画に関するWeb記事「かがやけ地球」Vol.139(2026年6月発行)
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目次 |
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・PTA活動の“あたりまえ”を見直そう ~子どもを支える場から考えるジェンダー平等~ ・一人ひとりの生き方を支える家庭のかたち〜対話で見つけるわが家のバランス〜 ・書籍紹介 |
PTA活動の“あたりまえ”を見直そう ~子どもを支える場から考えるジェンダー平等~
PTAは、子どもたちの学校生活を支える大切な活動です。 しかしそこには、 “あたりまえ”と思われてきた性別による役割の偏りが今も残っているように感じます。 身近なPTA活動を通して見えてきたことから、地域の中のジェンダー平等について考えてみました。
§PTA役員の男女比から見えたこと
実際に、息子が通う学校のPTA役員の男女比を数えてみると、全体96人のうち男性はわずか6人でした。 今は働いている母親も少なくありません。 それでも、子どもの行事は母親が担うもの、PTA活動のために父親が仕事を休むのは珍しい。 そんな空気がまだ残っているように感じます。 もちろん、それぞれの家庭に事情があり、無理なくできる人が関わるのが大切です。 ただ、その前提にある思い込みが、参加しやすさの差につながっているのかもしれません。
§藤沢の地域から見直していく
PTAは子どもたちのための活動ですが、そこで大人がどう協力するかは、子どもたちも自然と見ています。 だからこそ「お母さんだから」「お父さんだから」と性別による役割を分けるのではなく、それぞれができる形で関わることが大切なのだと思います。 令和7年3月に閣議決定された「第6次男女共同参画基本計画」でも、長年の中で形づくられてきた固定的な性別役割分担意識や無意識の思い込みが、進路や働き方、家事・育児の負担の偏りなどに影響していると示されています。 藤沢市でも、こうした視点を地域の中で少しずつ広げていくことが、ジェンダー平等を身近なものとして考える一歩になるはずです。 子どもたちが、性別にとらわれず自分らしく関わり方を選べるように、 まずは私たち大人が、地域の中の“あたりまえ”を見直していきたいと思います。
(記事:宮川)
一人ひとりの生き方を支える家庭のかたち〜対話で見つけるわが家のバランス〜
§「何をやるか」よりも「どう支え合うか」を大切に
「ゴミ出し」と言いつつ、実は家中のゴミを集め、分別を確認し、新しい袋をセットする。洗剤の残量を確認して補充や在庫管理をする。あるいは、子どもの爪を切り、園からの連絡帳に目を通して翌日の準備を整える――。そんな細かな家事や育児の積み重ねが、日々の暮らしを支えています。
しかし、こうした「名もなき役割」がどちらか一方に偏り、知らず知らずのうちに負担になってしまうことは、どの家庭でも起こり得ます。

令和7年3月に閣議決定された「第6次男女共同参画基本計画」では、**「ライフステージに応じて全ての人が希望する働き方を選択できる社会の実現」**が政策として定められました。これは、「男は仕事、女は家庭」といった昔からの思い込みを解消し、育児や介護などのライフイベントがあっても、男女問わずやりたい仕事や活動を諦めなくてよい社会にしていこうという、国が掲げた大きな指針です。
家事や育児の分担に、決まった正解はありません。大切なのは、数字上の「公平な分担」よりも、「今、何が大変か」を気兼ねなく伝え合える関係性です。仕事が忙しい時期や体調が優れない時、お互いの状況を共有・理解し、柔軟に補い合うことが、お互いの大切な時間やキャリア、そして心身の健康を守ることにつながります。 「いつも助かっているよ」「今日は私がやるね」といった日々の何気ない言葉がけが、「自分ばかり」という気持ちを和らげていきます。その積み重ねが家族の絆を深め、一人ひとりの生き方を尊重するための土壌を育んでいくことでしょう。 まずは対話を大切にすることから、わが家らしい、心地よい暮らしのかたちを見つけてみませんか。
(記事:加藤)
女流棋士の出産と育児
§新たな試みへ 
女性の活躍、引いては男女共に開かれた活躍機会への社会全体の観察と自身の体験や反省を踏まえ考えつつあるが、そんななか、2025年12月には女流棋士の妊娠出産時のタイトル戦の扱いについてニュースで取り上げられていました。 2025年の4月に施行された現在の規定では、対局日程が産前6週間産後8週間と重なる時や事前に定めた日程と場所で対局できない場合、対局者を変更し、次点者を繰り上げることとなっていましたが、削除されることとなりました。 しかしこの規定も、前述の女流棋士の出産により制定されており、それまで女流棋士の妊娠、出産へ規定がなく、ここで大切なのは、「これほど明らかな事が、求められるまでなぜ見過ごされてきたのか」ということです。
現在では、多くの議論を重ねてきた結果、将棋連盟は出場禁止の期間を定めないことや相談窓口を設けるなどの見直し案を提言しました。 前述の女流棋士も、見直し案は大きな前進だとしつつも、タイトル戦に出場できない場合の地位の保障が実現されなかったことなどもあり、少し不安は拭えていないと懸念を示していましたが、「女流棋士が出産を躊躇することのないような規定ができることを心から願っている」と前を向いています。
本件を機に考えてみますと、将棋界に限らず、他にも隠れた問題が思い浮かびます。 実は隠れたというよりも、多くはすぐ近くにある問題に気づいていても、言い出しにくい場合もあるのではないでしょうか。多くの人が自ら気づき自発的に考え表現出来るようになれば、女性の活躍に限らず男女共に活躍の在り方がフレキシブルに考えられるようになるのではないでしょうか。
(記事:前田)
8年経って
§ 後藤 太輔著 『フィギュアスケートとジェンダー ぼくらに寄り添うスポーツの力』 現代書館発行
りくりゅうペアで盛り上がった今年の冬季五輪。興奮冷めやらぬまま本棚からこの本を取り出してみました。発行日は2018年4月となっており、平昌五輪の年に書かれたものでした。
著者は新聞記者で、いろいろなスポーツの中でもジェンダーバイアスが少ない競技としてフィギュアスケートを紹介しています。それを切り口にして、スポーツと社会との関係や今後の五輪との向き合い方などを私たちに伝えた内容になっていました。この本では、12年前のソチ五輪(2014年)では7人、その4年後の平昌五輪(2018年)では15人の選手がLGBTであることを公表して出場したと記されています。その中の一人である米国代表のフィギュアスケート選手は「僕はゲイ・オリンピアンと呼ばれている。次の世代では、ただのオリンピアンと呼ばれて欲しい」とコメントしていました。
さて、この本が発行されてから8年が経ち、この間に何か変わったでしょうか? 2022年、日本では「私はQかな? 好きにはなるけど、恋愛にはならない」と発言したフィギュアスケートの元五輪女子選手がいました。性的少数者と報道され、本人は戸惑ったようですが、後日たくさん
の人から「勇気をもらった」と連絡がきて「発信してよかった」と語っています。
今年の五輪でも、米国のフィギュアスケート女子選手がバイセクシュアルおよびパンセクシュアルであることを公表し、近年のLGBTQA+コミュニティが厳しい状況にあることを説明しました。 スピードや正確さ、美しさが求められるアスリート達がこの課題ではゆっくりと進んでいかなくてはならない現実に皮肉さを感じるのは私だけでしょうか。 皆さんはどう思われますか?
(記事:尾澤)
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