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更新日:2025年6月26日

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エアゾール式簡易消火具について

ここ最近、「エアゾール式簡易消火具」が様々なメディアで広く紹介されていますが、これにともない、市民の方々から、火災への有効性や性能について多くのご質問をいただいております。

この「エアゾール式簡易消火具」は小型軽量であり、通常の消火器より取り扱いやすいことから、高齢者の方などが使用するのに非常に有効であると考え、基準に適合している「エアゾール式簡易消火具」については、設置普及を推奨しています。

エアゾール式簡易消火具とは?

家庭内で発生した比較的初期段階での小火災の消火を想定した簡易消火具であり、くずかご、石油ストーブ、カーテン、天ぷら油等の火災に有効となるよう、薬剤の量、試験方法等について消防庁長官が定める基準に適合するものをいいます。

エアゾール式簡易消火具はどこで買うの?

住宅防火安心マークの写真

住宅防火安心マーク(通称「安心マーク」)

エアゾール式簡易消火具などの住宅用防災機器等を購入する場合の目安として「住宅用防災機器等の推奨制度」が設けられています。
「住宅防火安心マーク」(通称「安心マーク」)は、住宅用防災機器等ごとに示す構造・性能等に係るガイドラインに適合し、施行が容易であることや、供給が適切に行われる等の推奨基準を満たしているものとして、住宅防火対策推進協議会が承認した機器等に表示されます。

なお、推奨商品を販売する店舗には「住宅防火推奨商品取扱店」の表示をしていますので、住宅防災機器等を購入する際の目安としてください。

買うときの注意点

「天ぷら油火災」には強化液(アルカリ性)タイプが有効です!!

天ぷら油火災は、揚げ物中にその場をはなれてしまったときなど、ほんの少しの油断が引き起こす火災です。

この天ぷら油は、油温が約360℃になると発火します。その後、急激に油温が上昇し、約400℃になるとハロンタイプのエアゾール式消火具では、ひとたび消火したようにみえてもすぐに再燃します。これは、ハロンでは燃焼物を冷却する効果をもたないため、油温を下げることができないためです。強化液タイプのエアゾール式消火具を使用すれば冷却効果があるため、上昇した油温を下げ、ほぼ確実に再燃することなく消火することができます。

天ぷらを揚げている最中にその場を離れるときは、弱火でも油温が上昇して火災になる危険性がありますので、必ず火を消しましょう。

消火も大切ですが、火災にならないように日ごろから心がけることが大切です。

 

強化液とは

  • 強化液(アルカリ性)

カリウム、ナトリウムなどのアルカリ金属塩類等の水溶液であり、水系であるため浸透性が高く、火災に対して冷却・窒息・抑制の作用があります。特に天ぷら油など動植物油の火災では、油の成分を不燃化(けん化)させ消火することができるため、高い効果を発揮します。

  • 強化液(中性)

食品材料から作られているものが多く、目に入るなどした場合の人体への影響が少なく、金属を腐食させないなど衛生的な利点があります。

天ぷら油の火災に対して効果が低いと言われていますが、現在販売されているものの中には、カルボン酸塩類など天ぷら油火災に有効な成分が含まれているものもあります。

ハロンとは

フルオロカーボン(通称フロン)のうち臭素をふくむものが通称ハロンと呼ばれています。ハロンは、高絶縁性、低毒性、高浸透性、低汚損性等の利点を有するすぐれた消火剤ですが、フロンと同様にオゾン層を破壊する性格があります。我が国では、1994年以降ハロンの生産等を全廃し、回収・再利用、他の消火剤に代替できない不可欠な分野以外への新規設置抑制などの取組がなされています。

注意

独立行政法人国民生活センターによるエアゾール式簡易消火具を使用しての天ぷら油火災消火実験によると、輸入品の4品目は炎が大きく煽られて3m以上噴き上がったと報告されています。

このことから、これら輸入品の銘柄を天ぷら油火災に使用すると、天井や壁に沿って炎が使用者にまで届き、周囲の可燃物も炎に炙られるため、非常に危険であります。

商品テストを行った輸入品の4品目は下記のとおりです。

  • ファイヤーフェイド(韓国製)
  • ファイヤーストッパー(台湾製)
  • ファイヤーファーストエイド(アメリカ製)
  • コールドファイヤー(韓国製)

このほかにも「エアゾール式簡易消火具」についての情報を総務省消防庁のホームページ(外部サイトへリンク)でご覧になれます。

情報の発信元

消防局 予防課

〒251-8601 藤沢市朝日町1番地の1 防災センター1階

電話番号:0466-50-8249(直通)

ファクス:0466-25-5301

お問い合わせ(外部サイトへリンク)

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