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更新日:2025年7月18日
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有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)について
有機フッ素化合物とは
有機フッ素化合物とは、炭素とフッ素の結合をもつ有機化合物です。そのうちペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称してPFAS(ピーファス)と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。有機フッ素化合物の中には、独特の性質(水や油をはじく、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しない等)を持つものがあり、撥水剤、表面処理剤、乳化剤、消火剤、コーティング剤等に用いられていた化学物質ですが、近年、難分解性、高蓄積性という特徴から、製造、使用等が制限されています。
環境省は、令和2年5月28日付けでペルフルオロオクタンスルホン酸(以下「PFOS」という。)及びペルフルオロオクタン酸(以下「PFOA」という。)を水質汚濁に係る人の健康の保護に関する要監視項目※に位置づけ、「指針値(暫定)」を「0.00005 mg/l以下」として設定しました。さらに、環境省は、令和7年6月30日付けで「指針値(暫定)」の取扱いを見直し、「指針値」と設定しました(下記リンク参照)。
※水質汚濁に係る人の健康の保護に関する要監視項目とは、人の健康の保護に関連する物質ではあるが、公共用水域及び地下水(以下「公共用水域等」という。)における検出状況等から見て、直ちに水質環境基準健康項目とはせず、引き続き、公共用水域等の検出状況などの知見の集積に努めるべき物質が指定されます。
・有機フッ素化合物(PFAS)について(環境省)(外部サイトへリンク)
水質の状況について
藤沢市では平成27年度から、化学物質環境調査において、境川・引地川におけるPFOS及びPFOAの存在状況を調査しています。令和3年度以降は、水質汚濁防止法に基づく測定計画として境川・引地川及び辻堂沖で実施しています。なお、引地川については、指針値を超える濃度でPFOS及びPFOAが検出されており、今後は神奈川県や周辺自治体と連携して継続監視していきます。
・有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)の測定結果について(PDF:126KB)
神奈川県内における調査状況等について
・有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)について(神奈川県)(外部サイトへリンク)
・県営水道における有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)の検査結果(神奈川県)(外部サイトへリンク)
有機フッ素化合物に関するQ&A
・PFOS、PFOAに関するQ&A集(環境省)(外部サイトへリンク)
・有機フッ素化合物に関するQ&A(神奈川県)(外部サイトへリンク)
農作物等への影響について
現在、農畜水産物等の食品について、人の健康への影響に関する情報が不足しており、評価する基準も定められていません。食品の安全性を科学的に評価する国の機関である食品安全委員会は、「現時点での情報は不足しているものの、通常の一般的な国民の食生活(飲水を含む)から食品を通じて摂取される程度のPFOS及びPFOAによっては、著しい健康影響が生じる状況にはないものと考える」と評価しています。
米を含む農作物等へのPFOS及びPFOAの移行・蓄積については、現在、農林水産省において研究が進められています。
・「有機フッ素化合物(PFAS)」の評価に関する情報(食品安全委員会)(外部サイトへリンク)
・食品中のPFASに関する情報(農林水産省)(外部サイトへリンク)
・食品中のPFASに関するQ&A(農林水産省)(外部サイトへリンク)
泡消火薬剤について
化審法第一種特定化学物質への指定により、PFOS又はPFOAを含む泡消火薬剤は現在製造されていません。しかし、規制前に製造されたPFOS等を含む泡消火薬剤は、適切な取り扱いや表示を行うことで引き続き使用が認められています。なお、PFOS及びその塩並びにPFOA及びその塩は、令和5年2月に水質汚濁防止法において事故時の措置が必要となる「指定物質」に追加されました。また、令和7年1月に神奈川県生活環境の保全等に関する条例に基づく事故物質に追加され、流出時における応急措置等の実施が義務付けれらました。
・PFOS等を含有する消火器・泡消火薬剤等の取扱い及び処理について(環境省)(外部サイトへリンク)
・(パンフレット)薬剤のPFOS・PFOA含有を確認しましたか?(神奈川県)(外部サイトへリンク)
リンク
・リーフレット「PFOS・PFOAとは?」(環境省)(外部サイトへリンク)
情報の発信元
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