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更新日:2023年11月21日

結核予防対策

結核は過去の病気ではありません!

「結核は過去の病気」と思われがちですが、結核を発症する人は決して少なくありません。

令和3年は、全国で11,519人、藤沢市では42人が結核と診断され、届出がありました。

まだまだ、注意が必要な感染症です。

「結核」とは、どんな病気?

結核は、結核患者のせきやくしゃみなどによって放出された結核菌を吸い込むことでおこります。

空気中に放出された結核菌のほとんどは、日光に当たると数時間で死滅します。また、もし他の人が微量の結核菌を吸い込んだとしても、鼻やのどの粘膜でキャッチされ体外に出されますが、ごく一部の結核菌が肺の奥まで届いて増殖すると感染します。

私たちの体には抵抗力(免疫力)があり、結核菌の増殖力を抑える力があるのですが、抵抗力が落ちていたりすると結核を発症することがあります。

結核を発症しても、結核菌を排出していない状態なら外来治療となりますが、結核菌を排出して他の人に感染させることがあるときは、排菌が停止して他の人にうつさなくなったことが確認されるまで、結核専門医療機関に入院しての治療となります。

どんな症状がでるの?どんな治療をするの?

症状

結核菌が肺の中で増殖すると、せきやたん、発熱、だるさ、胸の痛み等の症状が出ることが多いのですが中には気づかない人もいます。かぜに似た症状ですが、「いつもと違う」「長引く」ときには、早めに受診をしましょう。

治療

複数の内服薬を最低6か月間(場合によってはもう少し長く)内服する治療をします。

きちんと内服することで、再発やまた結核菌薬剤耐性を持つ菌に変わることを防止できます。

保健所では、服薬が継続できるように支援をしています。

なお、治療を行う際は、結核治療費の一部を公費負担する制度があります。

結核医療費の公費負担について(藤沢市ホームページ)

家族や周囲の人の健診はどうするの?

結核を発症した方が結核菌を排出している場合には、感染拡大の予防や早期発見が重要となります。

ご家族など接触頻度が多かった方を中心に、保健所で「接触者健診」を行っています。

何かご心配などがありましたら、保健所にご相談ください。

結核を予防するには

  • せきなどの症状が続くときは、早めに受診をしましょう
  • 定期的に健康診断を受けましょう・疲労やストレスを減らし、バランスのとれた栄養をとりましょう
  • 乳児の場合は、1歳になるまでにBCGの予防接種を受けましょう

結核予防週間

厚生労働省は、毎年9月24日から9月30日までを「結核予防週間」と定めて、結核に関する正しい知識の普及啓発を図ることとしています。

令和5年度の標語
『いまも1日平均28人が結核と診断されています。』

2023結核予防週間

ポスターの解説

  • 新規結核患者は、高齢者に多く、およそ4分の3が60歳以上となっています。
  • 2022年の新登録結核患者数は、0~9歳を除く各年齢階級で減少していますが、各年齢階級別で全体に占める割合は、80~89歳が全体の30.9%を占めて最も多くなっています。
  • また、特に若年の外国生まれの患者の割合が増加しており、20-29歳の新規患者のおよそ4分の3を占めています。
  • 結核の症状(長引く咳、たん、微熱、体のだるさなど)には特徴的なものがなく、初期には目立たないことが多いため、特に高齢者では気づかないうちに進行してしまうことがあります。
  • 結核を発症しても、早期に発見できれば重症化を防げるだけではなく、家族や友人等への感染拡大を防ぐことができます。
  • 咳やたんが2週間以上続いたり、微熱や体のだるさが続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

厚労省ホームページ(外部サイトへリンク)

リンク

情報の発信元

健康医療部 保健予防課

〒251-0022 藤沢市鵠沼2131番地の1 藤沢市保健所4階

電話番号:0466-50-3593(直通)

ファクス:0466-28-2121

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