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更新日:2023年10月1日

地震の基礎知識

地震に対する正しい基礎知識を理解しましょう

地震の大きさを表す単位には、長さや重さを表す単位のメートルやキログラムと同じように、震度、マグニチュード(M)、ガル(gal)、カイン(kine)、の4つの単位がよくが用いられます。
同じ地震でもそれぞれの単位で表せますが、表している内容が違います。
この4つの中で震度、ガル、カインは観測しているその地点での地震の揺れ方(地震動)の大きさを表しています。一方、マグニチュードは地震そのものの規模を表しています。

震度

震度」は地震時の各地点の揺れの強さを数字で表わしたものです。
かつて、震度は気象台や測候所の担当官が体感および周囲の状況から推定していましたが、平成8年(1996年)4月からは、多くの地点で客観的な震度を迅速に定めるため、計測地震計により自動的に速報しています。(全国各地に約600地点の震度観測点があります)
震度を表す震度階級も従来は0(無感)、1(微震)、2(軽震)、3(弱震)、4(中震)、5(強震)、6(烈震)、7(激震)の8階級でしたが、平成8年10月から震度5を震度5弱、震度5強に震度6を震度6弱、震度6強に分け、震度階級は10階級になりました。
一般的には地震の発生した場所から離れるほど震度は小さい値を示しますが、時には、和歌山沖の地震で関東地方が大きく揺れ、関西地方はそれほど揺れなかったというような事もあります。(同じプレートの上の2地点なら遠くのほうが小さいのですが、違うプレートの2地点ですとそうも言えない場合があります。)
また、一般的に埋立地のような柔らかい地盤のところでは固い地盤のところより震度が大きくなる傾向にあります。

地震震度表

ガル・カイン

震度と同じように、ガル、カインも観測しているその地点での地震動の大きさを表しますが、震度よりももう少し揺れ方を正確に(科学的に)表しています。
ガル」は地震動の大きさを「加速度」で表したもので1秒につき毎秒1cmの速さの変化を生ずる加速度をいい、振動の激しさをあらわす数値として使われます。
自動車が発進する時に、ある大きさの速度に達するまでの時間が短かければ短いほど大きな加速度が加わります。急発進をすると座席に強く押し付けられるように感じられるのはこの加速度の仕業です。地震があると、地面の揺れよって建物や人に加速度が働きます。この作用した加速度の最大値を使って地震動の大きさを表します。
この地震ではこの場所で最大何ガルの加速度が生じたと使います。これも大きい数値程大きな地震動であったことをあらわしています。関東大震災の時がおよそ330ガル、阪神大震災では最大800ガルの加速度が生じたと言われています。

*ガル(gal)=cm/s2(センチメートル毎秒毎秒)

カイン」は地震動の大きさを「速度」の単位で表したものです。自動車の発進にたとえると、同じ加速度でも、言い換えれば同じようにアクセルを踏んでも、どのくらいの時間アクセルを踏み続けたかで、速度や移動距離が変わって来ます。
建物に加わる地震動でも、同様に、最大加速度が同じ地震動であっても、加速度の継続時間などによって速度に違いが生じます。建物にとっても地震動の速度が重要になりますので、この速度の最大値で地震動を表わすことがあります。最大何カインの地震動が働いたと言うように使います。もちろん大きい数値程大きな地震動であったことを表しています。

*カイン(kine)=cm/s(センチメートル毎秒)

このように、実際の建物が受ける地震動の大きさは、地震の状況をおおまかに示した震度ではなくて、ガル、カインで表すことが一般的です。
たとえば、建物は地震によって東西南北上下と立体的に3方向に揺られますので、それぞれの方向に“最大何ガルの地震動が働いた”と言うように表します。

マグニチュード

地震を表す単位としてよく使われる「マグニチュード」とは、地震そのものの規模を表す単位です。
マグニチュードは、1930年代に米国の地質学者であるチャールス・リヒターが考案したもので、実際には震源から離れた場所で観測された地震波形を基に算定します。
マグニチュードの決め方については大きく分けて次の2つがあります。

  • 周期20秒付近の表面波の最大振幅から測るもの「表面波マグニチュード」
  • 実体波(P波・S波)の最大震幅から測るもの「実体波マグニチュード」

日本の気象庁が使っているのは、「気象庁マグニチュード」と呼ばれる表面波マグニチュードの一種です。
これには、周期5秒ほどの地震波に最も感じやすい地震計が使われています。
マグニチュードはエネルギーを対数的に表現した値ですので、
値が0.2違うと地震の大きさは2倍
値が1.0違うと地震の大きさは32倍
値が2.0違うと地震の大きさは1000倍にもなります。

最近の地震のマグニチュードは以下のとおりです。

関東大震災

(1923年)

M7.9

福井地震

(1948年)

M7.3

十勝地震

(1968年)

M7.9

宮城県沖地震

(1978年)

M7.4

1994年(平成6年)北海道東方沖地震

(1994年)

M8.2

阪神・淡路大地震

(1995年)

M7.2

鳥取県西部地震

(2000年)

M7.3

芸予地震

(2001年)

M6.7

宮城県北部地震

(2003年)

M6.4

十勝沖地震

(2003年)

M8.0

新潟中越地震

(2004年)

M6.8

福岡西方沖地震

(2005年)

M6.8

宮城県沖地震

(2005年)

M7.2

能登半島地震

(2007年)

M6.9

新潟中越沖地震

(2007年)

M6.8

岩手・宮城県内陸地震

(2008年)

M7.0

岩手県沿岸北部の地震

(2008年)

M6.8

駿河湾の地震

(2009年)

M6.5

東北地方太平洋沖地震

(2011年)

※M9.0

淡路島付近の地震

(2013年)

M6.3

熊本地震 (2016年) M7.3

阪神・淡路大地震は、それ以前の地震よりマグニチュードが小さいにもかかわらず、被害が甚大でした。
これは、内陸活断層型地震(直下型地震)が都市で起こったためと思われます。
このように、震源のエネルギーが同じでも、その深さが違えば当然地表面での影響が違ってきます。

※モーメントマグニチュード…岩盤のずれの規模をもとに計算したマグニチュードを、モーメントマグニチュード(Mw)と言います。物理的な意味が明確で、大規模地震に対して有効なため、東北地方太平洋沖地震ではモーメントマグニチュードで計算されています。

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