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更新日:2025年5月7日

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百日咳

百日咳とは

百日咳菌という細菌が原因の感染症で、長い間激しい咳が続くのが特徴です。

大人も子どももかかる感染症ですが、乳児(特に新生児や乳児期早期)では重症となり、肺炎・脳症を合併し、まれに死に至ることもあるので、早めの診断と治療が重要です。

主な症状

<発症から約2週間程度>

感染から7~10日間程度の潜伏期を経て、普通の風邪症状で始まり、徐々に咳の回数が増えて強い咳になっていきます。これが2週間程度続きます。
軽い症状から始まりますが、感染力が強い期間なので、様子を見ているうちに周囲に感染させてしまいます。(カタル期)

<カタル期後の2~3週間程度>

顔を真っ赤にしてコンコンと激しく発作性に咳き込む咳(スタッカート)の後に、ヒューと音を立てて息を吸う発作(ウープ)をくり返すようになります。夜間の発作が多く、しばしば嘔吐を伴うこともあります。年齢が小さいほど特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。合併症として、肺炎や稀に脳症を伴うことがあります。(痙咳期)

<痙咳期の後2~3週間程度>

激しい咳は徐々におさまります。(回復期)

感染経路

百日咳菌に感染した人の鼻咽頭や気道からの分泌物による飛まつ感染、および接触感染によって人から人へ感染します。

治療方法

百日咳菌に有効な抗菌薬の投与や、それぞれの症状に対する対症療法が行われます。

早期の治療が重要で、症状が出たら早めに医療機関を受診して医師の指示に従うことが大切です。

予防方法

1.基本的な感染対策

百日咳の飛沫・接触感染を防ぐためにも、かぜ予防と同様に、手洗い・うがいを心がけましょう。また、咳がでるときにはマスクを着用するなど咳エチケットを守りましょう

厚生労働省「感染症対策へのご協力をお願いします」(外部サイトへリンク)

2.免疫力を高める

バランスのとれた食事、適度な運動、休養、睡眠、により免疫力を高めることが重要です。免疫力を高めることで、感染や発症を防ぐことができます。

3.予防接種について

百日咳の予防には、5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)等の接種が有効です。

ただし、ワクチンの効果は減弱するため、ワクチンを接種していても感染することがあります。

百日咳のワクチンは定期接種に加え、任意接種でも受けられますので、かかりつけの医療機関にご相談ください。

4.他人にうつさない

百日咳は、学校保健安全法において第二種の感染症に定められており、「特有の咳が消失するまで」または「5日間の適正な抗菌薬療法が終了するまで」出席停止とされています。ただし、病状により学校医その他の医師において感染の恐れがないと認めたときは、この限りでないので、かかりつけ医、学校、園等にご相談ください。



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