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更新日:2025年5月29日
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令和6年度スマートシティ推進に向けた実証事業の概要
市民生活の利便性や生活の質の向上を目的として、行政が抱えるさまざまな課題の解決に適したデジタル技術やロボットなどの最先端技術の実証に要する経費を助成する「スマートシティ推進実証事業補助金」を活用し、令和6年度に実施した3件の取組について、その概要を公表します。
1.3Dデータを参照した火災調査報告書作成AIの開発
実証の趣旨
火災1件ごとに作成する火災調査報告書については、現地調査・多種調書の作成・図面作成等、作成に膨大な時間を要しています。本事業では、3D点群カメラで撮影した火災現場のデータから図面を生成するツールの開発・実証を行い、事務の効率化の可能性を検証しました。
実施事業者
株式会社リコー
実証結果の概要
事業期間:2024年5月1日~2025年1月31日
結果等:3D点群カメラを用いた火災現場での撮影、及び取得したデータから平面図、立面図が作成できるかどうかの検証を行いました。精度やシステム等に課題があるという声があった一方で、360度カメラ及び平面図、立面図作成UIを用いることで、火災の規模にもよるものの、撮影時間や図面作成時間の短縮化が見込める可能性があることがわかりました。
2.コミュニケーションツールを活用した自治会運営支援
実証の趣旨
多くの自治会・町内会が回覧板など紙媒体により情報共有を行っていますが、資料整理や配布の負担が大きく、コミュニティ活性化の阻害要因になっています。本事業では、この負担を軽減するため、スマホアプリを活用した情報共有の手法について、実用性等を検証しました。
実施事業者
福井システムズ株式会社
実証結果の概要
事業期間:2024年8月1日~2025年3月31日
結果等:回覧板にスマホアプリを活用することで、その利便性や有効性を検証するとともに、アプリ導入のメリットやデメリットを把握、自治会・町内会のデジタル化支援につながるかを検証しました。34団体、110名の方の参加を得て、実際の活動で活用いただき、フィードバックを得ることができました。本実証を通じて回覧板のデジタル化の利便性について体感いただいた一方で、運用次第では新たな負担が生じる可能性があるなど、技術面だけでなく運用面でも導入に課題があることがわかりました。
3.ICTを活用した交通量調査(AI映像解析)
実証の趣旨
藤沢駅南口駅前広場の再整備にあたり行う基礎調査について、利便性と安全性を向上させるために、より詳細な利用状況の把握が求められており、これまで行ってきた調査員による限定的な調査だけでは把握が難しい深夜・早朝帯の利用状況やベビーカーや車いす、杖などの用具の種別による分類を一定期間行う必要がありました。この課題解決の手段として、定点カメラで撮影した映像をAIで解析し、人力では難しかった時間帯の調査や使用する用具による分類について検証しました。
実施事業者
セーフィー株式会社
実証結果の概要
事業期間:2024年10月1日~2024年12月10日
結果等:AIカメラを活用し、使用する用具別や停車時間も含めた交通量調査を実施しました。外周デッキについてのベビーカーや車いす等使用する用具別の通行状況、一般車乗降場での長時間の停車状況などを確認し、再整備にあたっての課題を可視化することができました。AIカメラの交通量調査への利用については、特に長期間にわたる調査の場合の費用面や、深夜や早朝の時間帯、天候の別等による交通量の検証において、有用性を感じることができました。
情報の発信元
市長室 共創推進課
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