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更新日:2024年2月9日

災害時の通電火災について

地震や水害により停電が起こり、電力復旧に伴い電気が家庭や事業所に供給されたとき、電気配線や分電盤等の故障や、水分の付着などの原因により出火することがありますが、この火災を通電火災といいます。

このページでは通電火災とその対策について紹介します。

通電火災における出火原因の分類

ひとえに通電火災といっても、地震災害後に出火する場合と、台風などの風水害後に出火する場合とでは、発生原因に違いがあります。

ここでは、東日本大震災など近年の地震災害での出火事例や、平成30年の台風など大規模水害での出火事例から、代表的な原因を分類別に紹介します。

地震災害後の通電火災

地震により機器本体が破損したり、電気配線やコードが物理的に損傷することで火災となる場合があります。

電気ヒーターや照明器具などの電気機器からの出火

地震が発生したときに使用していた機器が、電源が入ったままの状態で停電となった場合、電力が復旧したときに思いもよらず電源が入ってしまい、ヒーターの熱や、割れた照明器具のフィラメントの熱が、衣類などの燃えやすいものに接触して火災となる場合があります。

また、東日本大震災では、地震により破損した暖房機器を使用していた際に機器から出火したケースや、上部からの落下物により暖房機器のスイッチが押されたことで電源が入り火災となったケースなども報告されています。

機器のコードや屋内配線からの出火

地震による家具の動揺や移動が原因で、電気製品のコードを踏みつけたり、電源プラグが押し付けられたりして電線が損傷し短絡することで火災となる場合があります。

また、地震により建物に損壊があり、建物内の屋内配線が損傷した場合、電力復旧後に損傷した配線が短絡したり、半断線となり発熱するなどして火災となる場合があります。

風水害後の通電火災

台風や豪雨、高波などの水害により、電気設備や配線の接続部分に水分や水分を含んだ塩分が付着している場合、停電後の電力復旧時に電気設備や配線から出火する恐れがあります。電気機器も同様に、水分などが内部の配線や基板に付着した状態で電源を入れると、出火する危険性があります。

一度水没した車両などは、水没した時点でバッテリーの電気により短絡や回路の異常などが起こっている場合があり、エンジンを掛けようとした途端に出火する可能性があります。さらに、ガソリンなどが流出していた場合には火災が急激に拡大する危険性があります。

 

通電火災を起こさないために

地震や風水害、その他停電が発生したときは、いずれの場合も同様の対策を行うことで通電火災が発生する可能性を下げることができます。

災害発生時の対応

まずは自身と家族の安全の確保が最優先ですが、電気火災への対応として、使用している機器の電源を切ること、電源プラグをコンセントから抜くことが重要です。

停電や建物被害の有無にかかわらず、大きな地震があった場合は機器のコンセントを一度抜き、様子をみましょう。また、屋内配線に損傷がある場合を考慮して、しばらくの間は火災の兆候がないか、注意して過ごしましょう。火災の兆候として、焦げ臭いにおいがする、煙が出ている、壁の中が熱いなどの異常がみられた場合は、すぐに119番通報をしてください。

停電が起こっていない場合でも、避難や長期間不在となるときは、主ブレーカと個別ブレーカのスイッチをすべてオフにしましょう。

また、屋内外において、切れた電線などがある場合は、感電する危険性があるため近付かないようにしましょう。屋内の場合は、個別ブレーカのスイッチをオフにしてください。屋外の場合は、周囲に人や車両が近付かないよう、対策を講じましょう。

停電発生時の対策

停電が発生した場合は、機器のスイッチを切り、電源プラグはコンセントから抜いておきましょう。また、主ブレーカと個別ブレーカのスイッチをすべてオフにしましょう。

太陽光などの発電設備や蓄電池設備を使用する場合は、屋外配線や屋内配線に損傷や劣化がないか目視で確認できる部分の点検を行ってから電源を入れ、しばらくの間は火災の兆候がないか、注意して過ごしましょう。異常があった場合はすぐに電源を落とし、使用は控えてください。焦げ臭いにおいがする、煙が出ている、壁の中が熱いなどの場合は、すぐに119番通報をしてください。

電力復旧時の対策

電気機器に破損や水分や塩分が付着していないか、コードが損傷していないか、燃えやすいものが近くにないかなど、十分に安全を確認してから電気機器を使用しましょう。
建物や電気機器に外見上の損傷がなくとも、屋内配線の損傷や電気機器内部の故障により、電力復旧後から長時間経過した後、出火する場合があります。しばらくの間は火災の兆候がないか、注意して過ごしましょう。

異常があった場合はすぐにスイッチを切る、ブレーカを落とすなどして使用は控えてください。焦げ臭いにおいがする、煙が出ている、壁の中が熱いなどの場合は、すぐに119番通報をしてください。

平時からの備え

普段から、使用する機器以外の機器のプラグを抜いておくことで、火災の発生を予防することができます。

ご自宅のブレーカの設置場所やスイッチの切り方などを事前に確認しておくことも大切です。また、感震ブレーカの設置は、通電火災に対して非常に有効です。

このほか、地震対策として棚などの重量物を固定することは、コードの踏み付けや引っ張りなどを防ぐためにも有効な対策となります。

住宅用火災警報器は通電火災に有効!?

住宅用火災警報器は電池で作動しているため、停電時であっても火災を感知します。屋内配線からの出火など、見えない場所からの出火の可能性が高まっている災害等の状況下では、特に重要な防災機器となります。住宅用火災警報器の設置は義務となっていますので、設置されていない場合はすぐに設置してください。設置されている場合でも、定期的にボタンを押す、ひもを引くことで点検を行い、10年を目安に交換しましょう。

住宅用火災警報器については、「住宅用火災警報器の設置が義務となっています」のページをご覧ください。

 

災害発生時は避難行動が最優先!!

ここまで、災害時の通電火災についてご紹介してきましたが、災害が発生した場合は、自らの命や家族の命を守ることが最優先です。

地震発生時の対応などは総務省消防庁ホームページ「消防庁地震対応マニュアル(外部サイトへリンク)」をご覧ください。

災害発生時は、まずは命を守るための行動を優先してください。安全が確認できている場合に、災害発生後の二次的となる火災を起こさないよう、上で述べたような対策を行ってください。

災害後の火災を起こさないように、日ごろからできることがあります。地震や風水害に対する防災対策に併せて通電火災予防にも努め、火災を減らしましょう。

情報の発信元

消防局 予防課

〒251-8601 藤沢市朝日町1番地の1 防災センター1階

電話番号:0466-50-8249(直通)

ファクス:0466-25-5301

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